留学生の就職活動の勘違いとは?
留学生は日本国内学生と比べ、就職活動を行える時期が限られ、活動期間も短く、情報量が少ないため、その点に注意した就職活動を行う必要があります。
留学生の就職活動の問題点について、下記5人の留学生の例を見てみましょう。
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勘違い1
卒業してから就職活動をすればよい
T君(オーストラリア国立大学 3年生 国際ビジネス専攻 12月卒業)
- 就職活動に成功した留学生の先輩の皆さんに共通することは、早期に就職活動をスタートさせたことです。早ければ、留学直後に、帰国GO.comの就職カウンセリングを受け、WEB企業説明会に参加をしたり、インターンに参加をしたりと着実に本番に向けて準備を重ねています。
一方、学業の忙しさを理由に就職活動を先延ばしにし、結果的に自身の意に沿わない就職をしていった先輩を私たちカウンセラーは過去に多く見てきました。
留学生の就職活動の秘訣は、早期準備にあり、といっても過言ではありません。
入社したい年月から逆算し、いつ、何をすればよいかを明確にし、確実に実行をしていくことが皆さんの就職を成功に導きます。 -
勘違い2
就職は留学生用の就職イベントに参加をしていれば何とかなる
Aさん(アメリカ州立大学 4年生 化学専攻 5月卒業)
- 就職イベントに参加をしさえすれば就職は何とかなる、と信じている留学生が多いことに驚くことがあります。●社の内定を獲得した!という留学生の先輩方の成功談だけが語り継がれ、実は内定が出ない学生さんも少なくはないという現実は直視されていないようです。
就職イベントで上手く行く先輩方は、こうしたイベントへの参加は、就職活動の中の1つと捉え、そこに至るまでの入念な準備はもちろん、イベント参加以外の就職活動についても長期的な戦略を立てて実行しています。イベントへ参加すれば何とかなるという考えは捨て、現実を直視し、本当のゴールを達成するためには何をするべきかを今一度考えてみましょう。 -
勘違い3
留学生はSPIのスコアが悪くても大目に見てもらえる
Nさん(イギリス国立大学 3年生 政治経済専攻 6月卒業)
- 日本で採用を行なう企業のほとんどが何らかの適性検査を実施しており、その多くは【選考の一環】として導入しています。
適性検査の結果が選考結果の分かれ道となることは実は珍しくありません。
実際に『面接の評価は非常に良かったのだが、テストの結果があまりに悪く、不合格にせざるを得なかった』と、人事からショッキングなお言葉をいただいたこともあります。
企業によって留学生であることを考慮してくださることはありますが、対策をしないのは言語道断です!
留学生だから対策しなくて良いのではなく、留学生だからこそ対策をして他の候補者に差をつけましょう!
問題集を1冊買って必ず全てに目を通しておくことがお勧めです。 -
勘違い4
留学時代に最も力を入れたことは英語の勉強である
Yさん(日本私立大学 アメリカ交換留学経験有 4年生 マーケティング専攻 3月卒業)
- 留学生はみんな英語を勉強しています。英語での講義についていけるようになった、だけでは、アピールポイントになりません。帰国子女の方のように海外生活が長く、英語が流暢な人は多くいます。学業に力を入れたことをアピールするには、どんな課題や問題があったのか、それをどのように行動し乗り越えたのか、そこから何を学んだのかが重要になります。英語はあくまでもコミュニケーションのツールにすぎません。留学生の中で差をつけるためには、異文化で学んだ自分の強みをアピールしましょう。
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勘違い5
企業研究をしやすい大企業に絞ってエントリーした
U君(カナダ州立大学 3年生 社会学専攻 5月卒業)
- 大企業はエントリー数も多いため、倍率が非常に高く難関です。業界や企業を絞り過ぎると、失敗した時に、受けられる企業が残っていないリスクがあるので、視野を広く持って様々な企業に挑戦しましょう。大企業でやりたい仕事ができることも大事ですが、自分の得意なことが発揮できる環境も、実際に仕事をする上で充実感・満足感を感じられる重要なポイントです。留学中は、就職活動や企業に関する情報量が少ないのは確かです。ですが、人生で一度きりの新卒就職活動です。様々なツール(企業HP、オンキャンパス、先輩の話、就活支援サービスなど)を駆使して後悔のない就職活動をしましょう。
日本の学生と同じ土俵で勝負をしていく覚悟と準備が必要
上記の例に限らず、留学生にありがちな、ほんの僅かな勘違い、情報不足のために就職活動で苦戦をしてしまう学生が少なくありません。
留学生の就職活動は、日本の学生に比べると、情報不足、距離、卒業時期の問題などがあり、もともと物理的に不利になります。 留学生向けの採用枠のある企業や、留学生向けのジョブフェアに参加をする企業も一部にはありますが、 多くの企業の新卒採用は日本国内で行われるものが中心になります。
もし、自分が納得できるOnly Oneの企業で内定を獲得したいのであれば、留学生だから、という意識を捨て、日本の学生と同じ土俵で勝負をしていく覚悟と準備が必要です。
帰国GO.comでは、留学生の皆様に向けた就職活動の成功のために、情報提供、就職サポートを実施しています。ぜひ、ご活用ください。
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