1992年に日本で初めてCRO(医薬品開発受託機関)のビジネスを開始した業界のパイオニア企業シミックについて、CROというビジネス、シミックの特徴や海外との関わり、留学経験を活かせる機会やキャリアステップについてなど、たっぷりと特集しています!
シミック~経営戦略、グローバル展開から仕事の魅力まで!
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シミック株式会社
1992年に日本で初めてCRO(医薬品開発受託機関)のビジネスを開始した業界のパイオニア企業シミック。日本の医薬品開発にアウトソーシングという概念をもたらし、以来、業界をリードしてきました。
今回はCROの業務や業界について詳しく教えていただくと共に、シミックのグローバル展開についてお聞きしました。
CRO(医薬品開発受託)業界とシミックの特徴
●製薬会社との違いについて簡単にお聞かせください。
CROは、製薬企業から受託し、医薬品の臨床開発業務を行う企業です。
製薬企業はCROの顧客です。CROはメーカーの業務を代行しますので、CRO社員が行なう業務は
製薬企業の社員とほぼ同じ、もしくはその製薬企業がカバーできていない業務まで実施します。
シミックは、グループ内に研究、開発、製造、販売という製薬企業とほぼ同等の機能を持ち、自社開発も行なっているため、メーカーになるの?と言われることもありますが、シミックの生業はあくまでサービス提供者。製薬企業へのトータルサービスプロバイダー、そしてパートナーとして今後も事業展開していきます。
●成長業界であるがゆえに、競争が激化していると聞いております。シミックとしては他社との差別化をどのように図り、または他社に比べての強みをどのように分析されますか?
日本のCRO業界は、二極化が進んでいます。
製薬企業のニーズに対応できる規模、ノウハウ、国際化への対応が分かれ目となっています。
シミックの強みは、先見性と創業力。
製薬企業のニーズをいち早く掴み、様々な事業を立ち上げ、問題解決に向けた提案をしてきました。
過去の実績と信頼を糧に、サービスプロバイダーとして顧客の期待以上のサービスを提供する製薬企業のバリューチェーン(研究、開発、製造、販売)をフルカバーできることが他のCROとの最大の相違点です。
グループのシナジーを活かしたSMO(治験施設支援機関)とのコラボレーションやHealthcare Revolution事業の推進は差別化のひとつになるでしょう。急速に増加する国際共同治験対応のため、さらなる語学力と国際感覚に優れた社員の育成にも力を入れています。
シミックの海外展開について
●シミックは多くの国際共同試験を受託していますが、今後のビジョンについていかがですか。
シミックが受託している案件のうち、約60%~70%は国際共同試験に該当します。
これはアジアやオーストラリアをはじめとする海外拠点とも連携し、クライアントのニーズはもちろん、
潜在的なニーズにも応える提案力などの強みがシミックにあるからこその結果だと思っています。
また最近では、日本国内に拠点を持たない海外の企業が日本で治験を行う際に
治験業務を全て受託する治験国内管理人(ICCC)案件も増加しています。
日本の医薬品開発に関する規制や医療現場を知らない海外クライアントも多く、日本の状況を説明しつつ、対応策をクライアントへ提案する必要があります。そのため、英語力を最大限に活かすことができ、国内CROでありながら海外在住経験を活かして活躍できるチャンスがたくさんあります。
さらに近年では「バーチャル臨床試験」のようなデジタルテクノロジーを活用した臨床試験も増えています。オンライン診療やウェアラブルデバイスを用いてデータ収集することで、来院を必須とせず、在宅のまま参加可能な臨床試験のため、臨床試験に参加する患者さまを集めやすくなったり、臨床試験期間の短縮化が期待できます。シミックはこのバーチャル臨床試験においても、法規制や疾患などこれまでのノウハウを活かして積極的にChallengeをしています。
●海外でのビジネスはどのような内容で、どこの地域が考えられますか?
また、その中で留学生の活躍の場はありますか?
アジアを中心に世界13ヶ所に拠点を持ち、
CRO(開発受託)、SMO(治験施設支援)のほか、工場もあります。
基本的に海外拠点の採用は現地法人にて行っており、日本から赴任するケースは、現時点ではごく稀です。
今回は、日本国内勤務者を募集対象としています。
どの地域でも臨床試験(治験)は、その国の医療機関にて実施されますので、
その国の言葉を母国語レベルで使えること、現地の文化、慣習を理解することが必要です。
英語のほか、アジアの言語、文化に精通する方はチャンスが広がるかもしれません。
2カ国以上で同時に臨床試験を行う国際共同治験が増加するにつれ、
英語を使用する機会が増え、語学力は必須となっています。
日本の臨床現場を理解しつつ、留学経験を活かせるチャンスがますます増えています。
ぜひ日本と世界の架け橋となり医薬品開発を支える人材になっていただきたいと思っています。
選考への応募について
●文系専攻でも応募は可能でしょうか?
可能です。医薬品開発への熱意と、専門知識習得のための努力の覚悟さえあれば、十分に活躍して頂けると考えています。
現にシミックでは現在3割以上の文系専攻の方が、新薬開発のプロフェッショナルとして活躍されています。
●応募にあたって必要な知識や求められるスキルなどはありますか?
特にありません。
シミックには入社後の豊富な研修やこれまでのナレッジがありますので、誰でも新薬開発のプロフェッショナルとなれます。ただし、大学または大学院卒業見込み者、卒業後1年以内の方を対象としています。
シミックでのキャリアについて
●今回3つの職種で募集をされていますが、入社後のキャリアパスについて詳しくお聞かせ願えませんか?
募集職種はどれも医薬品開発に関わるものです。
特定職種で管理職やスペシャリストを目指すのはもちろん、医薬品開発総合職として今回の募集職種のほか、申請書類の作成や薬事申請、監査なども含めてご自身のキャリアを描いて頂けます。
W&3Cの社風通り、自身のキャリアは自身で決め、掴み取っていくのがシミック流です。
そのため常に多くの職種がチャレンジを受け入れているシステムがあります。
意欲があれば、可能性は大きく広がりますよ。
●入社後に、留学経験を活かせる仕事としてどのようなものが考えられますか?
留学経験者の語学力と国際感覚はあらゆる職種で活かしていただけますが、
とくに国際共同治験においては、活躍が期待されます。
現在シミックでは約7~8割の受託試験が国際共同治験となっています。
クライアントや検査会社が日本の方ではないことが多いため、会議や連絡に英語を使うことが多くあります。
但し、大事なのは、語学力よりも医薬品開発業務を知ること。
日本の臨床試験(治験)の仕組みを体得してこそ、みなさんの国際感覚が活きてくるものと思っています。
●MRと臨床開発モニターの違いについてお聞かせください。
MRは承認後の医薬品販売に携わりますが、臨床開発モニターは承認前の臨床開発に携わります。
医療機関を訪問する点は同じですが、承認前の「化合物」を取り扱いますので、
倫理性と科学性がより厳しく問われます。
臨床試験が法規・ルールに則って適切に実施されていることをモニタリングし、記録し、承認申請のための臨床データを収集します。ルールを逸脱して取得されたデータは、申請データとして認められません。
ボランティアで治験(臨床試験)に参加して下さる患者さんの人権を保護し、
思いを無駄にしないために臨床開発モニターは大きな役割を担っています。
よりスピーディに、適切に承認申請のための臨床データを収集すること、
そして、一日も早く患者さんに新薬を届けることが使命です。
シミックの社風について
●設立まもなく大きく成長した御社の社内の風土はどのような感じでしょうか。
また、ベンチャー企業としてシミックを立ち上げられた社長様のお人柄や魅力についてお聞かせください。
また、「中村塾」についてぜひ教えてください。
当社では『W&3C』を企業カルチャーとして掲げています。
Wellbeing : 苦境でもBestを尽くす姿勢
Challenge : 何事にも果敢に挑戦する勇気
Change : ニーズを先取りする変化
Communication : 積極的なコミュニケーション
社内の風土はW&3Cの企業カルチャーそのままです。
風通しがよく、常に変化やニーズを先取りし、新たなことにチャレンジしていきます。
人間関係が円滑で、上司、部下の垣根を超えて各種アクティビティ(飲み会も)が多いのも特徴です。
野球、フットサル、テニスなどクラブ活動も盛んです。
「中村塾」は次期経営者育成のためにCEOの中村自らが主宰する塾です。中村自らの選考をくぐり抜けた社員が、約半年をかけて通常業務の傍ら、経営の基礎知識のほか中村の経営哲学を学びます。
留学生へのメッセージ
●留学生に期待することは何ですか?
国際感覚、語学力を活かしてもらうことです。
また日本のみで英語を学んできた社員にはないグローバル的な感覚も広めていっていただきたいです。海外のクライアントとの交渉やコミュニケーション、またその他業務においても、周囲の社員に対してもよい影響を与えて欲しいですね。
● 最後に、就職活動を行う学生に一言メッセージをお願いいたします。
医薬品開発は、社会的意義を感じられる職業だと思います。
専門性も高く、専攻分野や、海外経験を活かすフィールドがあります。
ぜひ少しでも興味のある方はエントリーいただけますと幸いです。お待ちしています。
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