留学生の皆さんは、語学力のみならず、様々なバックグラウンドを持つ人に囲まれる環境に身を置いてきたことで身に付けてきた「多様性を許容できる力」や、住み慣れた日本の環境や人間関係から自ら距離を置き、困難や逆境に立ち向かった経験で得た「いかなる環境にも適応できる力」を有していると感じています。
他にはないオリジナルの経験値や自身のカラーを当社の業務に活かし、これまで想像し得なかった社会や未来をともに創っていけることを期待しています。

上記のとおりです。加えて言うのであれば、留学のきっかけや理由は人によって違うものの、皆さん共通して、自身の好奇心ややりたいことに対して正直に突き進むことができたから留学を選ばれたことと思います。
この実行力・行動力は、「成長の源泉」だと言えると思いますので、是非大切にしていただきたいです。

特にはありませんが、あえて挙げるとすると、身に付けた言語や留学先の国と関係した仕事に強く固執される方がたまにいることでしょうか。仕事は世界中に広がっていますので、1つの言語・1つの国に思い入れが強すぎると、活躍の幅が狭まってしまいます。
現在自身が携わる仕事の中に、成長の種を見つける意識を忘れないでほしいなと思いますし、その積み重ねの結果で、仕事に対する情熱や想いが育まれ、それが「力」となり、自身が思っていなかったような社会への影響を与えられる存在になれます。

輝かしい結果や実績は必要ではありません。大きな挫折や失敗があったとしても、それをどう反省したのか、どう乗り越えてきたのか、その経験からどう自身が変わってきたのか。
どのように考えて、どのように行動する人なのかが、皆さんの自分らしさを作っており、面接を通じて感じたいポイントです。

よく「温厚な人が多い」、「優しい社風である」と言われることが多いですが、個人的にはこの回答は十分じゃないと感じています。
当社は、『ちゃんと話を聞いてくれる人が多い』会社だと思います。
新入社員であっても、意見・提案があればメンターの先輩社員がちゃんと吟味し、仮に採用できないものであっても、何が不足しているのか、きちんとフィードバックする。
「温厚・優しい」以上に、「納得感」がある会社です。

世界を変えていける存在であることです。
一般的にテレビCM等の影響から「家電」の会社だと思われがちですが、その事業領域は非常に広く、聞き馴染み、見覚えのある「気象衛星ひまわり」や「甲子園球場のバックスクリーン」、電車の中の「トレインビジョン」といったものから、普段目にすることはまずない「工場内の製造設備・ロボット」や省エネ推進のキーデバイス「パワー半導体」まで、私たちの生活に広範かつ深く関わる事業をたくさん持っています。
大半がインフラ事業、BtoB事業であるため、社名が表に出て注目を浴びることは多くはありませんが、今の私たちの生活の豊かさを支える会社であり、世界の次を創ってきた会社であることは自信を持って言えると思います。

就活当初は、周囲の友人たちの流れもあり、何となく金融業界を見ていました。しかしながら、選考を進める中で、仕事のやりがいを想像したときに、社会に対するインパクトを目に見える形で残せる会社の方が誇れるのではないかと思うようになり、私たちの生活を根底から変えられる可能性のある電機メーカー、特に事業領域が広い当社への入社を決めました。
前述のとおり、当社が世の中に与えるインパクトは大規模かつ多数で、就活当時の想いは実現できており、三菱電機のことを誇らしく感じています。

自分の独力でバリバリキャリアを積み上げていく志向の強い学生にとっては、イメージが合わない会社かもしれません。
事業の幅広さも然ることながら、個々の事業規模も非常に大きく、決して一人で成し遂げられるものではありません。社内のエンジニアや生産ライン、パートナー企業など、多くの関係者と「チーム」として仕事をしていけること、そしてそのチームメンバーと一つのプロジェクトが終わったときには共に喜び合え、その製品・事業が社会に与える影響に思いを馳せることができる人が当社には合っていると感じますし、個人的にも一緒に働きたいと感じます。

大きく２つあります。
一つ目は、入社理由の「世界を変えていける会社」ということを感じる機会を多く得ている
ことです。以前初めてブラックホールを写真に収めたというニュースがありました。
その撮影をした天体望遠鏡の国際的なプロジェクトに当社も参画しており、当社の影響力の
大きさを感じた例です。また、身近な場面でも、近年設置が増えている「ホームドア(駅ホームに
設置されている安全確保用の自動ドア)」や「トレインビジョン(電車内の液晶ビジョン)」も
当社製が多く「生活の当たり前」を徐々に変えているなと感じます。
二つ目に、「自分らしく働けている」という点です。当社は「三菱」という冠称からお堅い会社だと思われることが多いですが、これまで仕事をする中で、若手だから意見ができないということや変な忖度や気を遣うことが求められるということを感じたことが一切なく、自然体で働けています。何度か異動もしていますが、行く先々で公私共に関われる同僚と親交を深めることもできており、率直に「仕事が楽しい」と感じていることは、当社へ入社して良かったと思うポイントです。

就職活動は、会社が学生の皆さんを評価するという構図からその選考結果に一喜一憂したり、友人やネットからの情報により企業選びに正解があるかのような錯覚をしたり、とどうしても振り回されてしまうものだと思います。
しかしながら、皆さんのこれまでの経験や考えてきたことを一つずつ整理していくと、皆さんが大切にしてきたことや人生で拘りたいことは、実は意外と明確で不変的なものだと気づくはずです。
今一度、自分が何をやりたいのかをしっかりと考え、五感をフル活用して自分に合った会社・仕事選びをしてほしいと思います。